【コラム】士業ホームページの作り方

士業事務所の事務所概要に平均的に入ってくる要素とその書き方


平均的に入ってくる要素


表紙

  • 事務所名(ロゴがある場合ロゴも)
  • キャッチコピー
  • 住所、電話、FAX、URL

中面・裏表紙

  • 事務所の特徴(理念の具体系)
  •  
  • 業務内容
  •  
  • 対象地域
  •  
  • 守秘義務
  •  
  • 代表者挨拶(ここに経歴と写真も含める)
  •  
  • 事務所概要(事務所名、郵便番号、住所、e-mail、電話、FAX、加盟団体、設立、交通アクセル、地図)

書き方

キャッチコピーはホームページと違い、業務に偏ったものを置くと使い勝手が悪いので理念、姿勢などを表したものを使用します。 前回特にお勧めとしてご説明した差し込みパターンの場合はキャッチコピーがなくてもよいでしょう。

 

弁護士など士業の事務所案内に記載する事項について

守秘義務を入れる場合と入れない場合がございますが、事務所概要では入れることをおススメしております。くどくどと書かないでサラッと書いておけば結構です。

代表挨拶に経歴と写真も含んでよいと思います。著書、所属団体の役職などがあれば書いてください。

地図はホームページと違い、事務所案内の中ではデザイン的に比重が高くなってしまうのでデザイン性のある地図をお使い下さい。

全体を通して重要なのは、くどくどと書かないで簡潔にまとめる。渡し方は郵送も考えられますが、自分が見込客に渡すシーンを想像して、開いて説明していることを想像しながら掲載コピーを作成するということです。

士業事務所の事務所案内の仕様(形状)


ホームページからの問合わせ、紹介などで顧客と初めて会うときは大概の場合事務所概要を持っていくことになるかと思います。さて、士業の事務所案内にどの程度のクオリティが必要なのか・・・

随分前に事務所概要は相手に合わせてカスタマイズすべきというお話をさせていただきましたが、
( 参照:https://www.pokerface.co.jp/colum/kokoroe/kokoroe04.html
その理由はホームページとの比較で以下の違いがあるからです。

  • ホームページは誰が見るか分からないツール
  • 事務所案内は見る人が限定的なツール

事務所案内を渡す時点で相手の会社のことがある程度分かっているはずですので、渡す資料は相手に合わせて(相手の求めている内容を)セットするほうが相手のためであり、事務所の概略から大きく外れた資料でない限り、それが紳士的な対応と言えます。
ある大手事務所では数十種類の印刷物を用意して、相手に応じて組み合わせで渡しているということを聞いたことがあります。

士業事務所の事務所案内のパターンを上げてみます。

  • A4三つ折りリーフレットタイプ(郵送に便利です)
  • A3二つ折タイプ
  • A4両観音タイプ
  • ケース差し込みタイプ

A4三つ折りタイプ、A3二つ折タイプ、A4両観音タイプは全てが印刷物ということになります。

ケース差し込みタイプはケース(デザイン性の高いもの)と一部(事務所概要など)が印刷物で、その他の資料はプリントアウトなどを一緒に入れることになります。

冒頭からお話しているように相手に合わせて資料をセットしたほうが効果的ということを考えるとケース差し込みタイプがベストと言えます。当社はホームページと同じぐらいの頻度で事務所案内のディレクションを請負いますが、結局お話し合いの末、ケース差し込みタイプに行きつくことが多くなっております。


差し込みタイプのポイント

ケースの他に1種類以上品質の高い印刷物を作ることです。ケースにいきなりプリントアウトの書類を入れた場合、どうしても高級感が出ませんので、事務所のステータスまで低く見られてしまいます。人間の感覚というのはそのように出来ていますので、いろいろなところで言われている通り、初対面の方の情報は目から得られる情報が勝ってしまいます。
 

単一の業務をおこなう事務所はA4三つ折りタイプ、A3二つ折タイプ、A4両観音タイプでも問題ありませんが、住所、所員などに変更があった場合は

shibuki.jpg

残っている印刷物をすべて捨てて、作り直しになる場合がありますのでご注意ください。

 

【コラム】士業事務所の会社・事務所案内の制作で下記の4つを中心的なパターンとしてご説明いたしました。

  • A4三つ折りリーフレットタイプ(郵送に便利です)
  • A3二つ折タイプ
  • A4両観音タイプ
  • ケース差し込みタイプ

ここのところの当社の中でのトレンドとして「ケース差し込みタイプ」にカラー4pの印刷部分を付けるものが多く制作されております。ケースのみの制作も多くございますが、ケースのみでの制作の問い合わせに対し、基本的に変わらない情報を選択した場合でも4p程度の構成は可能であるという判断で、提案し出したら、このパターンが選ばれることが多くなりました。

過去半年の制作内容



ケースのみの場合との相違点

ポケット付のケースのみ作成する場合は、ケースとしての高級感を出すために和紙的な特殊紙を使用し、高級感を出していきますが、4pの印刷物を付ける場合、表紙は通常商業印刷に使用する紙の路線で厚い紙を使用します。中ページに関してもやや厚めの紙を使用します。

表紙は高級感を出すためにグロス(光沢あり)またはマット(光沢なし)のPP加工を施します。この表面加工により高級感を表すことができます。通常士業事務所の事務所案内で表紙を派手なデザインにはしませんので、カラー印刷ではありますが抑えたデザインとする場合が多くなります。

当社の特設サイトに説明を載せましたので参照ください。

※上記ページの下のほうに説明がでております。




有限会社ポーカー・フェイス
代表取締役 清水信宏

出張無料相談は、債務整理以外ではまだ浸透していないサービスですが、特徴的なサービスでニーズがあればやってみる価値はありそうです

私どもでは以前より士業事務所様にホームページは見込み客と会う約束をするためのツールで、士業の場合は会って依頼のメリットを理解していただけないと受任出来ないという基本理念をお伝えさせていいただいております。

そのためには無料相談とういのはフックとして非常に重要な位置を占めます。 会って、メリット、相性、費用が明確になる事より受任に結び付きます。無料相談の場合2事務所以上に相談される可能性も高くなりますが、比較していただき選んでいただいたほうが後の進行には有効とも考えます。人は比較して納得して自分が選んだというステップが後の相手への信頼感に結び付き、ほんとうにここでよかったのかという、心理的暗闘を抑えることが出来ます。

また、現状では紹介でない場合以外はいずれにしろ2事務所以上に相談される可能性は高いです。

無料相談については、債務整理以外のテーマについてはまだそれほど浸透しておりません。 その他の資格でもやることはやるが色々条件を付けるというかんじではないでしょうか。

そこで無料出張相談となるとさらに敷居が高くなるのですが、例えば弁護士、司法書士、税理士などの相続関係の相談などは出張無料相談に向いている内容です。

相続の場合関係者の中で自分だけ話を聞きたいという場合は事務所に行って話を聞きたい、ということになりますが、様々な理由で自宅に来てほしいという要望はございます。

ただし、夜間土日も含めた対応になりますので、私が常々申し上げておりますように、他の事務所に電話しても通じない時間に電話に出て会う約束をして(電話受付時間は9:00~21:00が必須)、時間外や土日祝日に面談対応する事になりますので、資格者の方に多少の負荷は掛る事になります。

その他の資格・その他のテーマでも基本的に事務所に来ていただいて無料相談を受けていただくというスタイルは基本ですが、テーマの選択によっては来所無料相談に出張無料相談をプラスすることにより見込み客にお会いする機会を増やし、そこでメリット、相性、費用を明確に伝える事が出来れば受任を増やしていく事は可能です。

要は、士業事務所さんにとって扱いが大きな案件になる可能性のあるテーマのもので、個別の案件による要素が強く、会って話したほうが受任した場合のメリットを十分に伝えられると思うテーマは積極的にリスクを取り、皆さんの時間外・土日祝日の時間を投資するということです。

HPや事務所案内に掲載する写真は下記が考えられます。

  • ビル外観
  • 事務所入口
  • ミーティングルーム
  • 所長
  • 全体写真
  • 所員個別

この中で重要となるのが、ビル外観、ミーティングルームと所長の写真です。
 

ビルの外観は事務所案内などをデザインする場合にビルの見栄えによってはデザインに大きな影響を与えてしまう部類の素材と言えます。

ミーティングルームは打合せに出向いてもらう場合相手に立ち寄ってもらう場所ですので、お客様の関心度も高くなりますので、観葉植物などを上手く配置して撮影して下さい。

所長の写真は最重要と言えます。特に面識のない場合は判断材料がないのでイメージが先行してしまいます。法律相談を受け付けるポータルサイトで写真のある方とない方で相談数に極端に開きが出てしまっている事実もございます。
事務所案内は所長の写真だけでよろしいですが、ホームページに関してはその他の事務員についても有資格者は少なくても写真を掲載すべきだと思います。

人物写真に関してはカメラマンに依頼するか所員で撮影慣れしている方が撮影するようにします。

笑顔の写真とまじめな表情の写真が撮れるのであれば両方撮ってもらうのがベストですが、笑顔は言うほど簡単ではありませんので、撮りだして無理だと思ったら、真面目な表情に絞ってたくさん撮ってもらって、その中で選ぶことにしたらよろしいかと思います。
※自分でよいと思うものと、デザイナーなどが客観的によいと思うものが違う場合がございますので、デジタルカメラで撮影して、たくさんいただけるのであれば、もらえるだけもらってください。

所長の写真は、できる限り掲載したほうが印象がいいです。笑顔が苦手な方も、できるだけ口角を上げてみてください。

また、表情のよい写真を撮る秘訣として、可能であれば次の点を注意してみてください。

●なれた場所(事務所)で撮影すること
※行きつけないスタジオとかでは誰でも堅くなります。

●周りにカメラマン以外に親密な人間、ホームぺージや事務所案内の制作を依頼しているデザイナーやプロデューサーにいてもらう。

コストとしては、後に還元されるものから考えれば微々たるものですので、ホームページや事務所案内を作成するときに、制作会社を介して依頼し、カメラマンを呼んでビル外観、事務所入口、ミーティングルーム、所長、全体写真、所員個別を撮影してしまうことをお勧めいたします。

 

有限会社ポーカー・フェイス
取締役 清水信宏