適切な技術的処理を行えば、これまでに培ったサイトの価値(ドメインの信頼性や積み上げてきたコンテンツ)を、新しいサイトへできる限り引き継ぐことが可能です。
「ドメインや屋号を変えると、これまでの検索評価がすべてゼロになってしまうのでは……」と心配される先生は多くいらっしゃいますが、全リセットになるわけではありません。
ただし、そのまま引き継げる部分と、新しく1から育てていく部分があります。移転の流れと注意点について、プロの視点からお伝えします。
1.これまでの資産をできる限り引き継ぐための「技術的な移転処理」
古いドメインから新しいドメインへ検索評価を引き継ぐには、検索エンジンに対して「引っ越しのお知らせ」を正しく伝える必要があります。当社では主に2つの移転処理を行います。
ひとつは、301リダイレクトの設定です。古いサイトの各ページにアクセスした人を、自動的に新しいサイトの対応するページへ転送する仕組みで、これによりアクセスを逃さず、検索エンジンが蓄積してきた「ページの評価」も新しいURLへ引き継がれやすくなります。
もうひとつは、Google Search Consoleでの「アドレス変更手続き」です。Googleに対して「当事務所のサイトはこちらの新しいドメインに正式に移転しました」と公式に通知する設定を行います。
2.「引き継げるもの」と「1からスタートするもの」の違い
移転処理を行っても、すべての評価がそのままスライドするわけではありません。ここはあらかじめ知っておいていただきたい点です。
引き継げるもの(過去の資産):これまで書き溜めてきたコラムや解決事例などのコンテンツの評価、そして「長年安全にサイトを運営してきた」という検索エンジンからの基本的な信頼度(ドメインパワーの土台)。
1からスタートするもの(新しい挑戦):新しく変更した屋号(事務所名)や、新しくメインにする業務(たとえば旧サイトにはなかった専門分野など)のキーワード評価。
検索エンジンは「このサイトが何についてのサイトか」を巡回して判断しています。メインテーマや屋号が変わった場合、その新しいキーワードでの評価は、新サイトとして1から育てていく形になりがちです。
3.「これまでの蓄積」があるからこそ、新テーマも育ちやすい
「新しいテーマは1からスタート」とお伝えしましたが、まったくの新規で立ち上げる真っ新なサイトに比べれば、過去のコンテンツや信頼の土台を引き継いでいる分、新しいキーワードでの検索順位も上がりやすい傾向があります(評価されるスピードが早まりやすくなります)。
士業事務所の大きな転換期を迎える先生へ
「法人化に伴いドメインを変えたい」「主力業務をシフトしたいが、既存サイトのアクセスを失うのが怖くて踏み切れない」という先生は、ぜひ事前にご相談ください。
無理に一度にすべてを変えるのではなく、これまでのサイトの価値をできる限り守りながら、安全に新しいブランド・新しい主力業務へとバトンタッチする移行スケジュール(301リダイレクト計画など)をご提案いたします。


