AIが出してくる改善案を、すべて真に受けて修正し続けることは、おすすめしていません。
AIは「改善点を教えて」と頼まれると、どんなに完成度の高いホームページであっても、仕組み上「何か批判や修正案を出さなければならない」という挙動をしやすいからです。
AIが出す指摘との「上手な向き合い方」と、修正に振り回されないための判断基準をお伝えします。
なぜAIは次々と改善点を出してくるのか
生成AIは、ユーザーからの指示に対して「答えをひねり出す」ように作られています。
そのため、「改善点を探して」と頼むと、減点方式で細かな点まで指摘を次々に生成し続けます。ときには「AをBに直してください」と言われた通りに修正した後、再度AIに聞くと「BをAに戻してください」と前言撤回されるような迷走も起こりがちです。
AIの指示にすべて従うことの3つのリスク
- 士業で大切な「信頼感・人柄」が薄れる:AIはネット上の「一般的な平均値」をもとにアドバイスをします。その通りに文章やデザインを無難に整えすぎると、先生ならではの熱意や強み、人間らしい安心感が薄れ、どこにでもあるサイトになってしまうことがあります。
- 相談者の心理とズレることがある:AIは「文字数を減らしてスッキリさせましょう」と提案しがちです。しかし、重大な悩みを抱える相談者は「詳しく丁寧に書かれた文章」を読んで安心し、問い合わせを決めることも多くあります。一般論のAIの指示が、必ずしも士業の受任率を高めるとは限りません。
- 「修正沼」で本業の時間が削られる:AIの指摘をすべて打ち消すことは難しく、終わりのないデザイン修正や書き換えに追われて、先生の貴重な時間が奪われてしまいがちです。
AIの指摘を採用するかどうかの「3つのフィルター」
- 客観的ファクト:誤字脱字、スマホ表示の崩れ、ボタンの押しにくさといった指摘は、採用する価値があります。一方、「なんとなくデザインが暗い」「もっとキャッチーに」といった感覚的な指摘は、無理に従う必要はありません。
- ユーザー心理:料金表や問い合わせ手順が分かりにくい、という指摘は採用を検討しましょう。一方、「専門用語が多いから全部削る」という指摘は、専門性を示すことが必要な場合もあるため、慎重に判断します。
- 独自性・人柄:プロフィール欄の経歴や資格情報が不足している、という指摘は採り入れたいところです。一方、先生が書いたコラムの熱量や個性を消してしまうような文体変更は、避けた方がよいこともあります。
ポーカー・フェイスからのアドバイス
AIは「アイデア出しのブレインストーミング相手」としては優秀ですが、「集客の決定権を持つWebコンサルタント」ではありません。
AIから出た提案のうち「確かにこれは相談者にとって親切だな」と納得できるものだけを、1〜2割ほど拾い上げるくらいが、ちょうどよい付き合い方です。「AIにこう言われたけれど、本当に直すべきか」と迷う指摘がありましたら、ぜひ当社にご相談ください。プロの目線で「実際の相談者に響くかどうか」というフィルターを通して、必要な修正だけを見極めます。


