【司法書士の探し方】自分に合った司法書士をホームページなどで探す方法を解説

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登記の専門家であり、裁判所や法務局に提出する書類の作成、相続や成年後見制度の場面でも重要な役割を果たす司法書士をお探しの場合、どのように探すとよいでしょうか。

司法書士の中には法務大臣の認定を受けた「認定司法書士」として簡易裁判所における訴訟代理人として活躍する人も多く、法律分野の多様なニーズに応えています。そこで、本記事では自分に合った司法書士をホームページなどで探す方法についてわかりやすく解説します。

司法書士を探す7つの方法とは

不動産登記や会社設立時、相続手続きなどにおいて活躍する司法書士を探す方法は、主に以下の7つが挙げられます。この章ではメリット・デメリットも交えながら詳しく解説します。

1.しほサーチを利用する

「しほサーチ」は、日本司法書士連合会が運営する公式の検索サイトで、全国の司法書士を検索できます。スマホなどの位置端末情報を使って身近な司法書士を検索できるほか、都道府県別で検索することも可能です。2024年4月1日に施工された相続登記の義務化によって開設されました。

メリット

  • 司法書士会が運営している公式サイトのため、安心感がある
  • 近くの司法書士をすぐに検索できる

デメリット

  • 掲載されている情報が主に基本情報に限られるため、司法書士の得意分野はわからない
  • 相続登記以外の分野で司法書士を探している方は別の検索方法もおすすめ

2. 司法書士検索を利用する

日本司法書士連合会では司法書士検索も公開しており、全国にいる司法書士・司法書士法人の検索が可能です。検索方法は司法書士名・司法書士法人名で分かれていますが、お近くにある司法書士会(全国都道府県に1つずつ・北海道には4つ)を入れることで身近な司法書士を探すことができます。

メリット

  • 全国の司法書士を探すことができ、簡易訴訟代理人認定の有無もわかる

デメリット

  • 司法書士の得意分野はわからない
  • 都市圏の司法書士を検索すると数が多いため絞りにくい

地域の司法書士会に問い合わせる

各都道府県に設置されている司法書士会に直接問い合わせると、司法書士の紹介を無料で受けることが可能です。地域に根ざした司法書士会ならではのきめ細やかな対応が期待できます。

メリット

  • 相談内容や希望エリアに応じて司法書士会が紹介してくれるため安心感がある

デメリット

  • 司法書士数が少ないエリアでは紹介してもらえる司法書士が限られる

司法書士会主催の無料相談で司法書士を探す方法もある

各司法書士会では無料相談を実施していることも多く、まずは気軽に司法書士に相談したい・出会ってみたい方におすすめです。
東京都の場合、急いで相談したい人向けに「当番司法書士制度」も設けられています。なお、無料相談会や当番司法書士のしくみは各都道府県によって異なるため、ご注意ください。

参考URL 東京都司法書士会 無料法律相談(WEB・面談・電話・出張)

3.地域名で司法書士のホームページやSNSを検索する

Googleなどの検索エンジンで「地域名 司法書士」と検索したり、各司法書士や司法書士法人の務所が運営するホームページ、SNS(X、Facebookなど)をチェックしたりする方法もあります。

メリット

  • 24時間いつでも自分のペースで検索できる
  • 司法書士ごとの詳細な情報(依頼できる内容や料金体系など)が得られるため、依頼につなげやすい

デメリット

  • 上位サイトは広告サイトが多く、自分に合った司法書士が見つかるとは限らない
  • 情報が多すぎてどこを見ればいいか迷う可能性がある

4.分野別のポータルサイトで検索する

相続や会社設立登記、債務整理など、特定の業務分野に特化したポータルサイトや比較サイトを利用する方法もあります。この方法なら最初から依頼したい内容で司法書士を見つけることが可能です。

メリット

  • 依頼したい内容に合った専門家を効率的に探せる
  • 最複数の事務所の情報を比較しやすいほか、利用者の口コミや評価が掲載されている場合もある

デメリット

  • 掲載されている事務所が限られる
  • 身近な司法書士が見つかるとは限らない

5.地域の無料相談会を利用する

司法書士会だけではなく、地域の自治体や社会福祉法人などが定期的に開催している無料相談会に参加する方法もあります。無料で実施されていることが多く、直接司法書士と話せる貴重な機会です。

メリット

  • 無料で専門家と直接話せるため、具体的なアドバイスを得られる
  • 複数の司法書士と話したい場合、無料相談をはしごすることも可能

デメリット

  • 相談時間が30分程度に限られていることが多く、一般的なアドバイスに留まることも多い
  • 1つの場所における無料相談は同一相談の場合1回~3回までなど、制限がかけられている
  • 担当する司法書士は選べない

6.法テラスを利用する

日本司法支援センター(法テラス)は、法的トラブルを抱える方が気軽に相談できる公的機関です。無料法律相談や民事法律扶助制度による代理援助・書類作成援助を提供しています。
法テラスと契約している司法書士を探すことで利用可能です。

メリット

  • 経済的に余裕がない方でも法的な支援を受けられる
  • 法テラスの無料法律相談なら司法書士も無料

デメリット

  • 利用には収入や資産に関する条件がある
  • 司法書士によっては法テラスと契約していないため利用できない

7.知人・友人・商工会の紹介を受け

知人や友人、所属する商工会などからの紹介も司法書士を見つける方法の1つです。実際に利用した人の経験談に基づいているため、信頼できるでしょう。

メリット

  • 実際に依頼したことのある人からの紹介なので安心
  • 司法書士の人柄や仕事ぶりを事前に把握しやすい

デメリット

  • 紹介された司法書士の専門分野が自分のニーズと必ずしも合致しない場合がある
  • 紹介ゆえに断りにくい

日本国内における司法書士数の現状とは

現在日本国内にどのぐらいの司法書士がいるのでしょうか。そこで、この章では司法書士数の現状について、行政書士との比較も交えながら詳しく解説します。

日本国内の司法書士・司法書士法人数

日本司法書士会連合会のデータによると、2025年7月1日現在、全国で23,462人の司法書士が登録されています。簡易訴訟ができる認定司法書士はその内79%の18,467人に上り、多くの司法書士が裁判所業務でも活躍している様子がうかがえます。

なお、司法書士法人 1304法人です。(司法書士法人は2025年7月現在)

各地の司法書士・司法書士法人数は以下です。

都道府県司法書士会名個人会員数法人会員数
北海道札幌司法書士会53624
函館司法書士会376
旭川司法書士会733
釧路司法書士会762
宮城宮城県司法書士会35019
福島福島県司法書士会25411
山形山形県司法書士会1551
岩手岩手県司法書士会1318
秋田秋田県司法書士会1132
青森青森県司法書士会1196
東京東京司法書士会4781373
神奈川神奈川県司法書士会131882
埼玉埼玉司法書士会97856
千葉千葉司法書士会79647
茨城茨城司法書士会3426
栃木栃木県司法書士会2387
群馬群馬司法書士会30010
静岡静岡県司法書士会48034
山梨山梨県司法書士会1303
長野長野県司法書士会36710
新潟新潟県司法書士会29119
愛知愛知県司法書士会131288
三重三重県司法書士会2396
岐阜岐阜県司法書士会32312
福井福井県司法書士会1145
石川石川県司法書士会1943
富山富山県司法書士会1404
大阪大阪司法書士会2530168
京都京都司法書士会58531
兵庫兵庫県司法書士会105532
奈良奈良県司法書士会2116
滋賀滋賀県司法書士会23815
和歌山和歌山県司法書士会1683
広島広島司法書士会55026
山口山口県司法書士会2195
岡山岡山県司法書士会36422
鳥取鳥取県司法書士会904
島根島根県司法書士会1114
香川香川県司法書士会1753
徳島徳島県司法書士会1326
高知高知県司法書士会1144
愛媛愛媛県司法書士会2379
福岡福岡県司法書士会102851
佐賀佐賀県司法書士会11611
長崎長崎県司法書士会1536
大分大分県司法書士会1716
熊本熊本県司法書士会31317
鹿児島鹿児島県司法書士会3118
宮崎宮崎県司法書士会1637
沖縄沖縄県司法書士会24113

参考URL 日本司法書士会 全国司法書士会一覧

司法書士数と行政書士数の比較

司法書士と混同されやすい士業として行政書士が挙げられます。両者とも「書士」という名称がつきますが、その業務内容は大きく異なります。

① 司法書士

主に登記業務(不動産登記、商業登記など)、供託、簡易裁判所における訴訟代理など

② 行政書士

官公署に提出する書類の作成(例:建設業許可申請、飲食店の営業許可申請など)遺産分割協議書など

行政書士の方が司法書士よりも登録者数が多く、令和7年4月1日現在行政書士の個人会員数は52,734人、行政書士法人会員数は1,516人に上ります。

参考URL 日本行政書士会連合会 各都道府県の行政書士会所在地・会員数等

ホームページを作成している司法書士の情報を見る時のポイント

多くの司法書士が自身のホームページを開設しています。自分に合った司法書士を見つけるために、ホームページを見る場合はどこに注目して情報を見れば良いのでしょうか。この章でわかりやすく解説します。

専門分野・取扱業務を確認する

司法書士が扱う業務は幅広いため、ホームページを見る際には自分が依頼したい内容(不動産登記や相続登記、遺産承継業務、債務整理など)に特化しているか、または得意分野として明確に記載しているかを確認しましょう。具体的な解決事例やお客様の声が掲載されていれば、その事務所の実績や強みをより具体的にイメージできます。

料金が明朗か

司法書士に依頼すると、主に着手金や実費といった費用が発生します。こうした料金についてホームページで明確に記載されているか確認しましょう。また、実際に依頼する際には見積もりを取得したり、追加費用が発生する条件なども確認しておくとトラブルを防げます。

連絡や相談時のツール

司法書士への依頼内容によっては、解決まで時間を要する場合があります。電話やメール、WEBミーティングの導入有無や、LINEでのやり取りなども対応しているかチェックしましょう。自分が普段使い慣れている連絡手段があることで、スムーズな連携が可能です。

自分に合った司法書士を見つけるためのヒント

この章ではホームページなどの情報収集に加え、実際に司法書士を選ぶ際のヒントをご紹介します。

複数の司法書士に相談してみる

多くの司法書士事務所では、初回無料相談を実施しています。説明の分かりやすさや相性、信頼できる人柄かを確認しましょう。複数の司法書士から提案内容や見積もりを取得して検討することで、より自分に合った司法書士が見つかります。

事務所の雰囲気や事務員の対応も確認

ホームページの情報だけでなく、依頼時には事務所の雰囲気や事務員の対応も重要な判断基準になります。問い合わせに対する返答の速さや丁寧さはその事務所の顧客対応の質を測るバロメーターです。

また、司法書士だけでなく、事務員の対応も非常に大切です。親切で丁寧な対応か、質問しやすい雰囲気かなどを確認しましょう。

まとめ

本記事では、自分に合った司法書士の選び方について、ホームページを見る際のポイントや他士業数との比較も交えながら詳しく解説しました。

相続登記の義務化により、以前よりも身近な存在となった司法書士は様々な方法で見つけることができます。ご自身に合ったベストな司法書士を見つけるためにも、ぜひ本記事のホームページを見る際のポイントをご活用ください。

この記事の監修者

山田 千恵美 Webディレクター

5年以上にわたり、士業のホームページ運営に携わってきました。
デザイン分野では、トレンド分析と新しいデザイン技術を探求し、機能性とバランスを意識した使いやすいウェブページを提供しています。
広告代行分野では、インターネットマーケティングとデジタル広告の最適化を通じで士業のビジョンを具体化し可能性を広げる役割を担っています。
これからも進化し続けるウェブデザインとマーケティングの技術を活用し、最先端のサービスを提供し続けます。

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