
「せっかく事務所のホームページ制作をしたのに、思ったほど問い合わせが増えない」といった悩みを抱えている士業は決して少なくありません。ホームページへのアクセスはあるにもかかわらず、成約につながらないといったお悩みも耳にします。
ホームページの運用が直接の問い合わせや成約につながらない原因には、問い合わせボタンの設計に問題があるケースが少なくありません。そこで、本記事ではアクセスを成約に変える「ボタン戦略」をわかりやすく解説します。
なぜ士業ホームページ制作で「問い合わせボタン」の改善が費用対効果抜群なのか?
士業におけるホームページ制作の目的は、単に事務所の存在を知ってもらうことではありません。最終的なゴールは、ホームページの訪問者から「相談したい」「問い合わせたい」という行動を引き出し、実際の成約につなげることにあります。
しかし、多くの士業ホームページでは、アクセス数が一定数あるにもかかわらず、問い合わせにつながらないという課題を抱えています。その原因1つが、「問い合わせボタン」の設計です。そこで、なぜ問い合わせボタンの改善が費用対効果抜群なのか、詳細を解説します。
士業の多くはなぜ成約につながらないと悩んでいるのか
士業ホームページの多くは、SEOや広告でアクセスを稼いでも「問い合わせ」につながらないという課題を抱えています。その主な原因は、相続や離婚など「失敗できない」不安を抱えるユーザーに対し、問い合わせ後の流れがイメージできない抽象的な導線しか用意されていないことなどが考えられます。
また、問い合わせへの導線がないため記事などのページからすぐに離脱してしまうことも原因の1つです。
いくら専門的な情報を発信しても、CV率(コンバージョン率)が低ければ、売上につながりません。単なる流入数だけでなく、訪問者が安心して一歩を踏み出せる設計が必要です。
時間とともにユーザー行動やデバイス利用は変化する
ホームページ作成時に最適だった設計も、時間の経過とともにユーザー行動の変化によって効果が薄れていきます。
特に近年は、スマートフォンからのアクセスが増加し、「その場で調べて、その場で相談する」という行動パターンが主流になっています。
しかし、PC閲覧を前提に作られた以前の士業ホームページでは、スマホでは問い合わせボタンが見つけにくかったり、タップしづらかったりするケースが少なくありません。
ユーザーは少しでもストレスを感じると、別のサイトへ移動してしまいます。ユーザー行動やデバイス環境の変化に合わせて導線を調整しなければ、せっかくの集客機会を逃してしまうのです。
マイナーチェンジは低コストでも成果が出やすい
成約率が伸び悩んでいる場合、多くの士業が「お金はかかるがホームページを全面リニューアルすべきか」と考えがちです。
しかし、必ずしも大規模な改修が最適解とは限りません。問い合わせボタンの位置や表示方法、文言の見直しといったマイナーチェンジだけでも、成果が大きく改善するケースは多いのです。
特に問い合わせボタン改善は、制作費や工数を抑えながら実施でき、効果測定もしやすい施策です。ユーザーが「相談しよう」と感じるタイミングを逃さず行動につなげることで、アクセス数を増やさずともCV率を高めることができます。
費用対効果を重視する士業ホームページ制作において、まず取り組むべき現実的な改善策といえるでしょう。
PC版士業ホームページの問い合わせボタンを最適化するには?
PC版の士業ホームページでは「情報をしっかり読んだうえで相談を検討する」ユーザーが多い傾向です。そのため、問い合わせボタンは単に目立たせるのではなく、「自然に行動できる位置」に配置することが、CV率向上の鍵です。本章ではPC版士業ホームページの問い合わせボタンについて、最適化のためのコツを解説します。
追従型ボタンを導入する
PC版の士業ホームページでは、訪問者がページをスクロールしながら情報を読んでいます。その途中で「一度相談してみよう」と感じても、問い合わせボタンが見当たらなければ、そのまま離脱してしまう可能性があります。そこで有効なのが、スクロールしても常に表示される追従型問い合わせボタンです。
例えば、ページ閲覧中でも常に問い合わせへの導線が確保されていれば、ユーザーは思い立った瞬間に行動できます。追従型ボタンは問い合わせ機会を確実に拾うための有効な手法です。
参考
邪魔にならないように表示する
士業のホームページ上では追従型ボタンを目立たせすぎると逆効果になることがあります。士業は信頼性が重視される業種のため、派手な色や過度に大きなボタンは、かえって不安感を与えかねません。
追従型ボタンを設置する際は、
- コンテンツを覆わないように設置する
- サイズを控えめにし、目立ちすぎないように設定する
- 特定のスクロール位置では非表示にする
といった調整が重要です。邪魔にならない存在感を意識することで、士業特有の落ち着いた印象を保ちながらCV率向上を図ることが可能です。
スマホ版士業ホームページにはフローティングボタンを活用しよう
現在、士業サイトへのアクセスはスマホ経由が主流です。スマホユーザーの行動特性を理解した導線設計ができているかどうかで、問い合わせ数は大きく変わります。そこで、本章ではニーズが上昇しているスマホ版士業ホームページのボタンについて解説します。
スマホユーザーのニーズとは
スマホユーザーは、「今この瞬間に解決したい」「少しの空き時間で相談したい」という即時性の高いニーズを持っています。
そのため、画面下部に固定表示されるフローティング型の問い合わせボタンは非常に有効です。ページをスクロールしても常に表示されていることで、「今すぐ聞きたい」という気持ちを逃さず、問い合わせ行動につなげることができます。
参考
タップのしやすさを意識して設計する
スマホ版の士業ホームページ制作では、「タップのしやすさ」がそのままCV率に直結します。そのため、
- 指のサイズにあったボタンサイズ
- 親指で自然に届く位置
- 電話・メールなど予約の選択肢を明確に分ける
といった設計が不可欠です。また、士業サイトの多くではスマホ流入率が全体の6割以上を占めるケースが珍しくありません。こうしたデータを踏まえ、スマホ前提で問い合わせ導線を最適化することも、成約につなげる近道です。
問い合わせボタンの文言を改善しよう
問い合わせボタンの文言は、ユーザーの行動を大きく左右します。よくある例が、以下のようなケースです。
①「問い合わせはこちら」
この文言では、「何が起きるのか」「費用はかかるのか」「どれくらい時間がかかるのか」
などがわからず、問い合わせをすることに不安を感じるユーザーも少なくありません。
一方で、次のような文言に変えると効果が出やすくなります。
②「【無料】30分オンライン相談予約」「24時間受付中!メールはこちら」
上記の文言なら、費用が無料であることや、24時間受付していることなどが明確です。士業ホームページ制作では、問い合わせのハードルを下げる具体的な表現がCV率改善につながります。
士業特有の信頼性をCTAで訴求しよう
問い合わせボタンの直下には、士業ならではの安心材料を明記することが重要です。例として以下のとおりです。
- 初回相談無料
- 秘密厳守
- 土日・夜間対応可能
これらの一言があるだけで、ユーザーは「ここなら安心して相談できそうだ」と感じやすくなります。CTA(行動喚起)部分は、ユーザーが最も不安を感じやすいポイントだからこそ、知らせたい情報をセットで提示することが成約率向上につながります。
まとめ:士業ホームページ制作で今すぐできる改善策を導入しませんか?
士業ホームページ制作において、成果を出すために必ずしも大規模なリニューアルは必要ありません。まずは、問い合わせボタンの設置や位置の変更、文言の改善からでも始めることが可能です。ぜひ当社のサービスをご活用ください。
費用対効果は高いものの、費用も抑えた改善施策を取り入れ、確実に成約へつなげていきましょう。

