【士業のホームページリニューアル】注意すべきポイントとは?

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所属人数の増加や、広告力アップなどを目的に古くなった士業ホームページをリニューアルする際には、一体どのような点に注意すべきでしょうか。

士業の集客方法には従来からお付き合いがある人からのご紹介、リスティング広告など多種多様な方法がありますが、事務所の顔となるホームページは相談や実際の依頼の決め手となるものです。

そこで、本記事では事務所の顔とも言えるホームページのリニューアルについて注意すべきポイントをわかりやすく解説します。

士業事務所のホームページデザインはどうあるべき?

日本国内で士業と呼ばれる職業は弁護士・司法書士・税理士・行政書士・弁理士・社会保険労務士・土地家屋調査士・海事代理士の8士業を指すことが多くなっています。 (※海事代理士を除き、公認会計士・中小企業診断士・不動産鑑定士の3つを足して10士業とすることもあります) 関連記事:士業(8士業・10士業)とは? 各士業の業務内容やホームページの事例(実例集)を紹介

士業は専門性が高い国家資格を有しており、ホームページのデザインを決める際には「信頼性のあるデザインであること」が最も重要です。では、信頼性の高いホームページデザインとはどのようなものでしょうか。

士業事務所における信頼性を意識したデザインとは

士業事務所のホームページにおける信頼性を意識したデザインとは、単なる装飾ではなく、専門家としての信頼感を得られるデザインを意味します。特にトップ画面は安心して依頼したくなるような、落ち着きのある色使いやフォントを使用し、ホームページ内の士業事務所の概要などのコンテンツを閲覧したくなるように仕上げることが大切です。

コンテンツ面のデザインにも注意が必要

士業事務所のホームページには事務所に信頼や解決実績があるコンテンツも欠かせません。例として、これまでの解決実績やお客様の声をコンテンツとして制作し、類似案件で悩んでいる人が相談したくなるように充実させます。

また、士業の顧客はトラブルを抱えて相談を検討しているケースもあるため、訪問時にはプライバシーに考慮してほしいと考えている人もいます。そのため、安心感を与える事務所の内観写真、担当する士業や事務スタッフを紹介するコンテンツも重要です。

プライバシーに配慮した事務所入口や、応接室(相談室)などを紹介することも大切でしょう。

コーポレートサイトは特に信頼性を意識しよう

コーポレートサイトはオンラインプレゼンスの確立において特に重要です。オンラインプレゼンスとは、企業などがインターネット上で持つ認知度や影響力を意味する用語です。

士業の事務所を検索した際に、オンライン検索で表示される結果が信頼性を持ち、専門性を示し、相談したくなるような信頼感につながることは、顧客誘引に欠かせません。

また、コーポレートサイトは士業事務所の広報につながるだけではなく、採用活動にも影響するため、定期的な採用を行っている場合も信頼性を重視するようにしましょう。

関連記事:生成AIの時代に考える法律事務所の集客にホームページが必要な理由

ユーザビリティの向上を実現する方法

士業事務所のホームページにおいて、ユーザビリティの向上は信頼獲得と問い合わせ増加においても欠かせないものです。特に相談を検討している人がストレスなく情報を得て、安心して事務所へコンタクトを取れるように設計することが重要です。

この章では士業事務所のホームページリニューアル時に注意したい「ユーザビリティの向上」について解説します。

士業事務所の相談者を意識

士業事務所のホームページにアクセスしてくる人の多くは、「相談したい」と考えています。しかし、士業が扱う用語は専門性が高く、過剰に情報を詰め込み過ぎると混乱を招くおそれがあります。

また、サイトを訪問した人がスムーズに操作し、相談予約やお問い合わせができるように設計し、ユーザビリティを向上させることが大切です。

誰を対象にしたホームページなのか明確にすること

ユーザビリティを高めるためには、「誰に」向けたホームページなのかを明確にすることも大切です。ターゲットとする相談者の属性を具体的に想定することで、コンテンツの内容やデザインもイメージしやすくなります。

主な属性の設定例
  • 個人向けか、法人向けか
  • 事業者向け税務申告か、資産税向け申告か(税理士事例)
  • 刑事事件・民事事件・家事事件でどの分野を意識するか(弁護士事例) など

例として、弁護士の場合は企業法務や顧問などを中心とした集客なら法人向けを意識し、相続や離婚などの家事事件が多い場合は、個人向けを意識し、難解な用語を避けてわかりやすく説明することが大切です。

扱う情報を整理、アクセスしやすくすること

士業事務所のホームページをリニューアルする際には、サイト上で扱う情報を整理し、相談者が求める情報にスムーズにアクセスできるように設計することも重要です。

例えば、行政書士が相続を中心とした集客を意識する場合、遺言書に関する情報をしっかりと整理しておくことが望ましいでしょう。遺言書の情報は生前と相続開始後で異なります。生前に作成したい遺言者向け、相続開始後なら相続人向けに分ける必要があります。

情報を必要とする人が情報に混乱しないように交通整理をし、コンテンツの階層構造もわかりやすくしておくことで、アクセスも向上します。

スマホ(モバイル対応)は必須

日本において、インターネットアクセスの大半はスマートフォン経由です。総務省発表の令和6年度版「情報通信白書」によると、令和5年における情報通信機器の世帯保有率ではスマートフォンが90.6%に達しており、パソコンの65.3%を大きく突き放しています。

士業事務所のホームページもスマートフォンによって検索されていると考える必要があり、外出先や移動中に情報を探す潜在的な相談者が快適に閲覧できる必要があります。

では、リニューアル時にはどのような対策を進めるべきでしょうか。

参考URL 総務省 令和6年度版情報通信白書 情報通信機器・端末 第Ⅱ部情報通信分野の現状と課題 第11節 デジタル活用の動向 1 国民生活におけるデジタル活用の動向

レスポンシブデザインの導入

レスポンシブデザインとは、閲覧している検索者側のデバイスの画面サイズや解像度に応じてサイトの表示を自動的に調整するものです。

レスポンシブデザインを採用することで、一つのウェブサイトでさまざまなデバイスの画面サイズに対応でき、効率的な運用が可能です。モバイルユーザーを意識した情報設計、ボタンの配置、文字サイズなどを考慮することも意識します。

SSL導入は必須

SSLとは、インターネット上でのデータ通信を暗号化し、セキュリティを向上させる技術です。SSLを導入すると、ウェブサイトのURLが「https://」で始まるため、見かけたことがある人も多いでしょう。

SSL導入が必須である理由には、主に以下が挙げられます。

信頼性の向上 

アドレスバーに表示される鍵マークや「https」というURLは、ウェブサイトが安全であることを示す視覚的な指標となり、ユーザーに安心感を与えます。

SEO対策

Googleは2014年に常時SSL化が検索順位を決定する1つの要素であると発表しています。SSL導入はSEO対策の一環としても重要です。

セキュリティの強化

相談者の個人情報やお問い合わせ内容など、重要な情報を安全に保護します。

SSLについては関連記事もご一読ください。

関連記事:【SSLとは】導入のメリット・Googleも推奨、無料版もある?

SEO対策として記事には士業の署名などの監修を付ける

既存の士業事務所ホームページにもSEO対策を意識した記事を制作している場合、リニューアル時には「監修」について確認することも大切です。監修の必要性は以下です。

サイトの信頼度を高める効果がある

士業事務所のSEO対策記事には、専門的な知識や最新の法律情報を提供しているケースが多いでしょう。この記事に事務所所属の士業名や所長名を記事製作者、監修として載せることにより執筆者やサイトの信頼度が高まります。

Googleに高く評価されやすい

Googleが重視するE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を高める上で、専門家による署名や監修は不可欠です。特に法律など、人々の生活に大きな影響を与える可能性のある分野のコンテンツにおいては、E-E-A-Tが重要視されます。監修があることで検索エンジンの評価も得やすくなり、サイトのSEO効果も高まります。

リニューアル後に士業自身がコンテンツを育てる仕組みづくりを

士業事務所のホームページはリニューアル後に公開したら、終わりではありません。常に最新の情報を提供し、ユーザーのニーズに応えるためには、継続的なコンテンツの更新が不可欠です。特に、士業事務所においては法改正や最新の判例、実務に関する情報など、常に変化する情報を発信していくことが重要です。

コラムの有効性

士業自身が定期的にコラムを執筆・更新することは、以下のようなメリットがあります。専門知識や経験をアピールする効果があります。また、長期的な視点で見ると蓄積されたコラムはウェブサイトのコンテンツを充実させ、安定したSEO効果を発揮します。

CMS選定の重要性

士業自身がコンテンツを容易に更新できる仕組みを構築するためには、使いやすいCMS(コンテンツ管理システム)の選定も重要です。CMSを導入することで、専門的なウェブ制作の知識がなくても、テキストの入力や画像の挿入、記事の公開などを簡単に行うことができます。

くのCMSの中でも、WordPress(ワードプレス) は、その豊富な機能、使いやすさ、カスタマイズ性の高さから、多くの企業や士業事務所で採用されています。CMSの選定を誤るとコンテンツの更新が滞り、ホームページの鮮度が保てなくなります。リニューアル後の運用を見据え、慎重にCMSを選定することが重要です。

関連記事:【士業事務所のホームページ制作・自作】WordPress(ワードプレス)の人気理由と拡張性の特徴について解説

まとめ

本記事では士業事務所ホームページのリニューアルについて、押さえておきたい注意点を解説しました。 当社では既存のサイトをリニューアルしたい方のお手伝いをしております。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

山田 千恵美 Webディレクター

5年以上にわたり、士業のホームページ運営に携わってきました。
デザイン分野では、トレンド分析と新しいデザイン技術を探求し、機能性とバランスを意識した使いやすいウェブページを提供しています。
広告代行分野では、インターネットマーケティングとデジタル広告の最適化を通じで士業のビジョンを具体化し可能性を広げる役割を担っています。
これからも進化し続けるウェブデザインとマーケティングの技術を活用し、最先端のサービスを提供し続けます。

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