まず、現状の携帯サイトの効果について
携帯サイトで反響を得られるのは当社で手掛けた中では刑事事件、交通事故、債務整理のテーマぐらいです。しかもリスティング広告を行った場合という前提が付きます。
総務省通信利用動向調査(平成21年末)によるとインターネット利用端末の種類(個人)はパソコンからの利用者8,514万人、モバイル端末からの利用者8,010万人(併用6,492万人)となっています。この数字を捉えて携帯サイトの制作業者が士業事務所に、時代は携帯サイトですと営業していますが、そもそも携帯でのインターネット利用の中心はメールやSNSやTwitterといったソーシャルメディアであって、期待するようなWebサイトの検索ではないのが実情です。
当社が長年関わってきた「問題解決の集合知」としての士業事務所のホームページとは、顧客が問題解決のためにインターネット上から検索エンジンマーケティングにより問題解決の糸口としての士業事務所ホームページを見つけて、情報を得て、相談に結び付くという流れですが、携帯でのインターネット利用の場合、情報収集の目的の違いやノイズと呼ばれるクズ情報の多さから、PCとは全く別に考えるべきものであったということです。
スマートフォンの登場
スマートフォンは今年の出荷台数が携帯全体の20%程度、2012年に半数程度となり、2015年度には、契約数全体に占めるスマートフォン契約比率が半数になるという予測があります。iPhoneにより完全にパラダイムシフトがもたらされたと言えます。
さて、このスマートフォンについてですが、以前アップルのあの方がイベントで「モバイル機器では検索は使われていない」と言ってグーグルとやり合っていたのを何かで読んで覚えていますが、いろいろな調査を見ると、スマートフォンを購入する人の5割を超えるような多くの人が、その購入の理由にPCサイトを見たいからと答えています。また、スマートフォンはTwitterといったソーシャルメディアの利用比率も非常に高くはありますが、検索を利用している方も通常の携帯電話に比べると非常に高い割合(ある調査によると携帯電話が30%でスマートフォンは80%)である結果が出ています。
最近では離婚サイトなどがスマートフォンでよく見られるようになりました。
スマートフォンサイトはPCサイトから必要な情報を適切に掲載する
スマートフォンサイトには必ずしもPCサイトと同じ情報量は必要ありません。PCサイトの中から情報を選択してスマホサイトに移植します。細かい情報についてはPCサイトへの遷移を促すようにしてもよろしいです。このようにしておけば情報の管理もそれほど億劫にはなりません。
■当社のスマートフォンサイト制作プランはこちらを参照ください
https://www.pokerface.co.jp/service/cms_web-pcm2.html
取締役 清水信宏